私たちは、写真の発明は、人類史上最も偉大な発明だと思っています。写真のおかげで、太古の時代について思いを巡らし、過去とつながることができます。そして、これが最も大事なことなのですが、懐かしい思い出に浸ることができます。プロの写真家には、世界のあらゆる地域を芸術の一形態として見る目がありますから、あらゆる感情を写真に収めることができるのです。ただし、生涯をかけて撮影スキルを学んだのに、現実や生のことは学んでいない、という人も多いものです。なので、自分の目で美しいものを見る必要があります。文化や人の素朴さ、古い文明などを世界に向けて発信したいと思っている地域は溢れるようにありますが、その瞬間をカメラに収めることが、優れた写真家であるという証なのです。